弁論を添削して

投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:7541


投稿日時:2019年8月15日22:51

最終閲覧日時:2025年5月14日14:33


みやうち塾



   



休み中、多くの人が苦戦している宿題。



その中でも手強いのが弁論のようです。



弁論をどう書くのかという質問をよく聞きます。



そこで、今回は書き方をまとめてみます。




弁論の書き方





①主張を徹底的に考え抜く

②文章構造をメモにする

序論→本論→結論が一般的

主張→根拠→具体例の流れ


③実際に書く





①主張を徹底的に考え抜く



弁論を書く上で最も大切なのがこれです。



 当たり前のことですが、何が言いたいのかという主張を明確にしてください。



良くない弁論は、ほぼ全て主張が曖昧です。



主張がなくて分析だけをしていたり、



体験だけがなんとなく書いてある弁論があります。



しかし、これでは弁論(論じる文章)になっていません。



弁論というからには何か言いたいことがなくてはいけません。



だから、まずは言いたいことを考え抜きましょう。





なぜこのテーマについて書きたいのか



自分の主張の根拠は何なのか



その根拠も正しいのか



違った見方はないか



こういった質問を自分自身に対してすることで、テーマについてより深く考えることができます。



そうすると、主張も固まってくるはずです。



そして、主張が決まったら、次は文章構造を固めていきます。







②文章構造を固める



文章構造は、自分の言いたいことをどのように伝えていくのかという戦略の部分です。



ではどう伝えていけばいいのか。



書くことに自信がない人は次の2点を意識してみてください。



1、序論→本論→結論の順で書く



この構成で書けば間違いないです。



序論では、なぜそのテーマにしたのかという動機や背景がわかるようにします。



ここはそんなにこだわらなくても大丈夫です。



そして、序論を書いたら次は本論に移ります。



本論では主張とその正当性を証明していきます。



ここで根拠を明確にしたり、具体例やデータを入れて根拠が正しいことを伝えたりします。



また、想定し得る反論を書いて、その反論より自分の意見の方が正しいことを主張するのもこの部分です。



そして、最後に結論でまとめます。



結論では、単に主張を繰り返したりしてもいいですが、ことわざや慣用句を入れたり、



人からの話を入れたりして、



主張がより明確になるようにしてもいいと思います。



2、主張→根拠→具体例



また、本論の構成ですが、基本は主張→根拠→具体例の順で書くことをおすすめしています。



まず最初に主張を書き、次に根拠を示します。



このとき、全部で何個あるか最初に書いてしまうことがコツです。



私は ー だと思います。



その理由は大きく3つあります。



と、最初に全体を見せてしまいましょう。



こうすることで読み手がわかりやすいだけでなく、書き手も書きやすくなります。



(今自分が全体のどの部分を書いているかわかるので、構成がねじれにくくなります。)



そして、根拠を支えるデータや具体例を、それぞれの理由の意味段落ごとに書いていきます。



すると、主張→根拠(理由)→具体例の順で、文章全体がピラミッド型になるはずです。



このピラミッドを作ることが文を書く基本だと思ってください。



また、逆にいうとピラミッドになるはずなので、



主張がなかったり、逆に2個あったりするのはおかしいことなのです。



③文を書く



文章構成が決まればもう書けたも同然です。



一気に文を書き切りましよう。



このとき気をつけることは、主語、述語がねじれていないか。



そして、接続詞の使い方です。


文がわかりにくくなってしまう人の特徴として、一文が長すぎることが挙げられます。



文が長いと書いているうちに主語を忘れてしまうので、



述語とずれやすくなります。



長い時は文を切って、接続詞でつなぐことをオススメします。



何がどうしたを明確にし、接続詞をきちんと使えば、わかりやすい文章になります。



(ちなみに、このブログの書き方は真似しないでください。ブログは媒体による特性を活かした書き方をしているので、論説文とは書き方が少し違うと思っています。 これについてはまた書きます)


以上、困っている人は気をつけてみてください!