受験における戦略とは?

投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:179


投稿日時:2021年6月22日0:44

最終閲覧日時:2024年4月20日21:41


みやうち塾 こだなか塾







3年生に向けて、この時期に話していることがあります。





それは、受験戦略とはなんなのか。



よく、戦略的に受験をやるにはどうすればいいですか?





みたいな質問を受けます。






そこで、受験の戦略に関する考え方を書かさせてください。





まず、戦略とは何なのか、というところから。





戦略はよく、リソース配分とシナリオ作り、とか呼ばれたりします。




リソース配分、というのは、限られた資源をどう使うのかを決める行為、のことです。




普段こんな言葉は使わないと思うので、買い物の時を考えてください。(笑)



例えば、新しい服が欲しかったとします。



そのときに皆さんは何を考えますか?



自分に似合うかとか、動きやすいかとかはもちろん大事だと思いますが、





全員が気にする要素があります。


それが、自分が払うことができる金額です。




この時の、払うことが出来る金額だったり、自分の体形だったりが、リソースです。




僕らは、自分の持っているリソース内でしか、服を買うことはできません。




同じように、受験でもリソースがあります。




では何なのか。




受験におけるリソースは、現段階でみんなが備えている実力と、これからみんなが使うことができる時間です。




「時は金なり」とよく言われますが、




受験をするとこの意味がはっきりと分かると思います。




時間は間違いなく資産。




しかも、誰しもが平等に持っている資産です。




まずはこの時間をうまく使えるようになること。




これが、受験において(受験限らず)一番大切なことです。




次に大切なのが、シナリオ。




これは、合格までの道筋、といってもいいでしょう。




こうすれば受かるな、




という勝ちパターンを作ることです。




三年生の皆さんは、定期テストではある程度「シナリオ」を描けています。




テストの1か月くらい前には英語、数学をできるようにして、




2週間前にはワークをやって、知識を確認。




みたいな形で、ある程度勝ちパターンがあると思います。




後は、この勝ちパターンにはめて定期テストをすれば結果は出るな




とわかっている人も少なくないでしょう。




受験の場合も、この勝ちパターンを描くことが大切です。




7月には二次関数を終わらせて数学の過去問を解き始めて、




9月には英語・数学をある程度終わらせて理科社会の全国高校入試問題成果をやって




みたいな形で、シナリオを描いていきます。




このとき当然、シナリオは、リソースの制限を受けます。




つまり、僕らは限られたリソースの中で、合格へのシナリオを描いていくわけです。




よって戦略とは、基本的に、やらないことを決めることに他なりません。




なんでもやるのではなく、いかにやらにいことを決めるか。




そして、いかに最小限に絞るか、が受験では大切になってきます。




当たり前ですが、勉強するのをやめる、ということではないですよ?(笑)




当然勉強はたくさんしますが、あれもこれも手を出さない、ということです。




というより、出せない、という表現が正しいでしょうか。









そして、ここで大切なのは、当然のことながら、その人のリソースによって描けるシナリオは違ってくる、ということです。




しかし、全体としてのシナリオ(勝ちパターン)はある程度決まっています。




ということで、今日はそれを書きます。




①まんべんなく勉強しない




全教科をまんべんなく勉強した方がいい、と思っている人がいますが、それは違うと思っています。




教科によって、逆転しやすい、しにくい、は決まっています。




最初にやるべきなのは、英語・数学です。




まずは、英語・数学を先取りで完成させます。




特に英語は後半挽回がききにくい教科です。




だからこそ、最初は英語5:数学3:その他2




でもいいくらいです。




そして、英語が完成したら他の教科の比率を増やしていきます。




もちろん、その人が持っているリソースは違うので、人によっては理科をすごく勉強する、とかはありますよ?




しかし、一般的には英語、数学をまずは合格偏差値までもっていきます。




2、国語は漢字を早めに。読解は毎週コツコツ 国語は、コツコツやる、が最も合っています。




まとめてやっても点数は伸びにくいです。




しかし、漢字を覚えたり語彙力を磨いていく作業は当然必要ですし、読解力も鍛えていきます。




とはいえ、入試2週間前に漢字をやるのは時間的にもったいない(配点も低いですから)ですし、読解力はすぐには上がりません。(選択肢吟味の力は別です。これはぎりぎりまでつきます)




そこで、早めにコツコツが基本です。




(それで漢字をテストしています)




3、理科社会はマクロ→ミクロ




ここでいうマクロとは、全体を広く理解することです。




例えば社会の場合、歴史で時代の流れがわかるか、といったことや地理で気候の特徴がわかるか、といったことです。




理科であれば、単位の意味が分かるかや、各単元のまとめができるか、といった能力です。




このマクロな部分を鍛えてから、一問一答や基本問題演習でミクロな知識を定着させ、最後は全国高校入試問大正解で思考力を鍛えていきます。




では、マクロな知識とは何なのか。各教科ごとに書きます。




歴史


時代並べ替えができる(重要年号シリ―ズ)


時代説明ができる(記述説明シリーズ)





地理


世界地図、日本地図が描ける


気候の特色、原理がわかる


基本資料を覚えている





理科


割合を理解している


次の単位の定義を説明できる


密度・濃度・溶解度・圧力・湿度・速さ・加速度・仕事・仕事率・抵抗・電力・電力量


その上で、





化学


周期表がかける


化合、分解、イオンの原理を説明できる





生物・地学


次の分類表・図が書ける


植物・動物・消化管・循環・運動、感覚器官・呼吸・火山・火成岩・堆積岩・化石・地層・前線


この辺の小テストを繰り返していき夏休み明けくらいまでに知識を確認、あとは一問一答基本問題テストを併用して定着、そして1,2年生範囲は全国高校入試問題正解で「深堀り」していきます。


詳しいことはまた説明していきますが、


限られたリソースを使い切るためにも、とにかく早く動いていきましょう。


(ちなみに、気を付けてほしいのは1番。


まんべんなくやらないだけで、当然全教科勉強しますからね?


ただし、比率は全て同じである必要はない、また時期によっても違うだけ、ということです。)


毎日、勝負と思っています。


明日も基本は数学、英語。


思う一念岩をも通す


明日も、成長を楽しんでいこう。