なぜ勉強しなければならないのか 理由2

投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:671


投稿日時:2020年8月3日1:15

最終閲覧日時:2025年11月24日0:34


みやうち塾





先程のブログの続き  




勉強した方がいいと思う理由2つ目。


それは、単純に思考力自体に価値があると思うから。



勉強というと、学校でしか使わないもの、と考える人もいるかもしれません。



しかし、本当はとても汎用性の高いものだと思っています。



この議論を進めるために、「勉強」というものを因数分解してみましょう。


僕らが思う「勉強」で養われる能力として、次のようなものがあるのではないでしょうか?





教科の知識




論理力




抽象化力







仮説力



語彙力



根性



これらの要素それぞれの説明はまたさせていただきますが、


要するに、知識がつくこと、考える力がつくこと




この2つがあると思います。




そして、勉強においては、知識の方に注目しがちですが、考える力というのも養われると思っています。




今の教育が知識重視だというのはよく言われることです。




知識なんて、グーグルで調べれば終わり。だから勉強なんていらない、という意見はよく聞きます。



また、コケ植物の覚え方なんて覚えても一生使わない。


こんなのは意味がない、



という疑問もよく聞きます。


(コケ植物は例としてあげましたが、要は知識が専門的すぎて使わない、という反論と思ってください)




しかし、これらの疑問は、勉強の知識の習得の面に注目しすぎていて、考える力の方を鍛えられていないから生じる疑問なのだと思います。



例えば、最近勉強している生物や植物の分類。


確かに、生物や植物の知識は、その道の専門家にならないと使わないかもしれません。


しかし、植物や生物を分類するとき、植物や生物を分類するという1つの「例」を通して、カテゴライズする思考を養っていると考えられます。




植物の分類を「カテゴライズ」してみると、




種子を作るか作らないか




胚珠が子房に覆われているかどうか




子葉が1枚か2枚か




という形で分類していますますが、




これを日常生活の意思決定に当てはめるとどうでしょうか?



高校に行くか行かないか




私立にするか公立にするか




部活に入るか入らないか




大学に行くか行かないか




この進路選択の意思決定と、本質は同じだとわかるでしょうか、、、?




つまり、植物という具体的な例題を通して、特徴を分類するという思考力を養っているのです。




だから、植物を勉強しても意味がない、という質問をしてくれる人は、正確には、




「植物ではなくてもっとよく知ってるもので思考力を鍛えてよ」




という反論をしていることになります。



じゃあ、みんなが知っていて、カテゴライズが明確にできて、
答えを作ることができる分類はあるでしょうか、、?



そう言われると、意外とないことに気づくと思います。




そしたら、植物を勉強することをそこまで躍起になって否定する必要はないのではないかと思うのです。




まとめると、




「勉強」というものを通して養われる能力には、けっこう価値があるから、勉強は無駄ではない、




ということを書きました。



少し大げさですが、僕らが今の暮らしができるのは、人類が思考力を持っていたからです。




人類の思考力が科学として、人間の意思を具現化し、自然を制御しているのです。




最初の人類が、「植物なんてどうでもいい」




と言わないで、稲と他の植物の違いに注目して分類できたからこそ、今の暮らしはあるとも言えます。








「でも、思考力を身につけても結局将来は変わらないだろう。」









それでもこうやって思う人もいると思います。




勉強をやって、仮に思考力がついたからといって将来どうなるのか。




根本はわかりません。




この反論には完全に同意します。




完全に同意しますが、だからこそ勉強をやった方がいいと思うのです。




勉強ができるようになっても将来変わらない、と思う人は、




根本的に、人生に必殺技があると勘違いしているのだと思います。




スポーツ選手になれば人生勝ちだ




とか、東大にいけばあとは余裕




とか、この考えの根本には、これさえあれば人生うまくいく、というお守りがほしいという弱さが隠れていると思います。




これははっきりいいますが、プロスポーツ選手になろうが、東大に行こうが、それで人生勝ちなんてことはないと思いますよ。




自分がなったわけではないので偉そうには言えませんが、




知り合いでスポーツ選手になっている人もいますし、東大出てる人もいます。




でも、彼らもめちゃくちゃ苦労してるし、これからどうなるかなんて全くわからないと思います。




(もうクビになってしまった人もいます)




だから、勉強をしたからといって将来安泰とかそんなことは全くないですが、でもそれは何をしても同じだと思います。  




どんなことをするにしても、「これさえやっとけば幸せ」みたいな必殺技はこの世にはないんだと思うんですよね。




でも、だからといって何もしないことは、さらに現状を悪くしてしまう。




もっと人生を楽しくするには、動いて行くしかないと思うんです。




勉強ができる




スポーツができる




友達と仲良くできる




絵がうまい




全て同じように価値のあることだと思います。




でも、これさえできれば安泰、みたいなものはない。




だから、自分自身の能力を磨いていって、「違い」を少しずつ作っていく。




その「違い」が積み重なったときに、その人にしかない価値、誰にも真似できない「強み」というものが生まれるのではないでしょうか?




(これに関しては、まだまだ僕も探し途中ですが)




その強みを作る一つの武器として、みやうちっ子にはぜひ「勉強」を極めてほしいと思っているのです。




要するに、みやうち塾は人間力を鍛える塾、とかではなく、単純に思考力を鍛え、




テストで圧倒的な結果出すことを目標にした塾、ということです。




だから、定期テスト前はめちゃくちゃ頑張ろう(笑)