投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:184
投稿日時:2019年8月18日3:07
最終閲覧日時:2025年11月26日20:22
最近、弁論の宿題で困っている人が多いようで、
自分の書いた文章を端的にまとめることわざや話がないか
ということをよく聞かれます。
そんなときは、ことわざはもちろん、イソップ物語や偉人の言葉なんかから面白いものを伝えるようにしています。
そんな中で、ふと目に止まったイソップ物語があります。
それは、ネズミの相談というお話。
このお話をご存知でしょうか?
簡単にまとめると、
ネズミたちは、いつも猫によってひどい目にあわされていました。
何とかしようとネズミたちが集まって相談し、その中の一匹が、「猫が来たらすぐわかって逃げられるよう、猫の首に鈴を付けよう」と提案しました。
皆は名案だと喜びました。
しかし、誰が猫に鈴を付けに行くのかという話になると、誰もその役を買って出る者はいませんでした。
この話で伝えたいことは何なのか。
それは、実行できもしないことを話し合っても意味がないということ。
猫の首に鈴をつけるというのは素晴らしいこと。
しかし、それは実行できるから意味が在るのであって、話をしているだけでは何の意味もありません。
絵に書いた餅では役に立たないのです。
この話を読んだとき、とても心に響きました。
なぜならば、勉強においても近いものがあると思ったからです。
普段の勉強もにおいても、実行できることをきちんと取り組むこと。
この大切さを忘れてはいけません。
相談ではなく、実行することが大切なのです。
とはいえ、だからといってできもしないことを相談することが悪いとは私は思いません。
むしろ、そういう無理かもしれないけど、あったらいいものを思い描かなければ、私達は成長できないと思っています。
大きく進歩するためには、無理かもしれないことに挑戦し、ぎりぎり切り抜けるという経験も必要だと思います。
しかし、それが単なる相談で終わってはダメ。
無理なようなことでも実行できるように具体性をもたせること。
そして、相談で終わらないように何かしら手を打つこと。
ネズミのたちもここまでできれば良かったはずです。
(例えば、友達の犬に、猫に近づいて首輪をつけるように頼むとか、何かしら手はあったと思います。)
そして、勉強も一緒です。
まずはなりたい自分をイメージしてください。
そして、そのために何をすればいいか考えましょう。
もしかすると不可能に近いことかもしれません。
しかし、そこですぐに諦めるのではなく、別の手を見つけられるまで考え抜きましょう。
間違っても、相談だけして満足してしまうネズミみたいにはならないように、、、。