ひかり学院

投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:715


投稿日時:2019年7月2日15:58

最終閲覧日時:2024年5月13日13:34


塾紹介



「ビヨンドプレイス」の他塾紹介コーナーです。ビヨンドプレイスでは、自由な学びの実現を目指しています。そして、自由な学びの実現をするためには、塾という壁を取り払い多様な学校・塾・講師が協力していくことが必要だと考えています。そういった考えのもと、ビヨンド・プレイスでは他塾の紹介を行っています。


今回は、「ひかり学院」塾長の長谷川先生をご紹介させていただきます。


ひかり学院情報

ホームページ

長谷川先生

とてもさわやかに写られているので載せさせていただきました!(笑)

(Q)最初の質問ですが、なぜ塾を始めようと思ったのですか?


(長谷川先生)塾を始めようと思った理由は大きく3つの理由があります。

1つ目の理由は、高校時代には学校の先生になりたいと思っていたことです。しかし、当時は教員採用試験の倍率が高く、親の反対もあり教育学部への進学を断念し、民間企業に就職しました。
先生になる夢は一旦封印しましたが、心の中に憧れとして存在し続けていました。

2つ目は、仕事と家庭のバランスを取りたいと思ったことです。前職の保険会社では単身赴任も多く、家族と離れた生活を送っていることに疑問を感じるようになりました。子どもが4人いるのですが、子育ては妻に任せきりになってしまい、仕事にはやりがいと感じていましたが、家族と触れ合うことの無い日々を送っているうちに、自分の人生を見つめ直すようになりました。

3つ目は、既存の塾のサービスに対して疑問を感じたことです。それは、本来塾が必要である勉強が苦手な人ほど、塾に通いにくいという矛盾があることです。 自分の息子の塾探しの際、大手の集団塾は入塾試験があることを知りました。そうした塾では、勉強が苦手な子達に手を差し伸べるのではなく、一定以上の学力の生徒を上位の学校に合格させることを目的としており、本当に困っている子達は切り捨てられてしまいます。 集団塾の授業についていけないお子様は個別指導塾に通うことになりますが、その費用は集団塾の比ではなく、特に夏期講習などは数十万の高額な費用がかかることもあります。これでは家計に余裕が無ければ十分な授業を受けることができません。
公教育で十分なサポートが出来ていれば良いのですが、今の日本社会は学校で足りない分は塾に通って補うのが当たり前となっているため、経済力の弱いご家庭ほどお子様も低学力になりやすい状況にあります。

この時から、高校時代の夢であった教師になることを、少し形を変えて自分の理想とする塾を開業することを考えるようになりました。そして自分の年齢を考えても、本当にやりたいことができる最後のチャンスだと思い、挑戦することにしました。

(Q)御社のホームページに載っている、経済格差による学力格差をなくすというビジョンですが、このビジョンも自分が親として感じた矛盾と深くかかわっているのですね。

そうですね。前述の通り、現在の公教育と塾業界の状況では、経済格差による学力格差は広がる一方です。例えば、東大生の親の平均所得は1000万を超えるという統計もあるように、高所得者ほど教育に力を入れることができため、その子どもの学力が高くなるという傾向があります。

しかし、人生の選択肢を広げる教育を受ける機会は、本来は全員が平等に得られるべきです。 そこで、ひかり学院では、集団塾並みの授業料で通える個別指導塾を展開することで、経済格差による学力格差の是正と地域貢献を目指しています。


長谷川先生のビジョンが塾のシステムに反映されていることがよくわかりました。 また、長谷川先生は自分で塾を経営する傍ら、塾を立ち上げようとしている人へセミナーもされていますよね。私も、すららの説明会ではお世話になりました。その時、長谷川先生の教務力の高さには驚かされました。具体的に、自身の教務の強みはどういったところにあるとお考えですか?

生徒の弱点・課題を見抜く力は誰にも負けないつもりです。これは単に数学が苦手、漢字が嫌いといったことではなく、ノートの書き方や学習時の姿勢から性格まで、生徒の状況を多面的に捉えたものです。分からない問題の解き方を説明することは大学生でもできますが、そうした対症療法的な指導では生徒の学力を伸ばすことはできません。1人1人の個性を把握してそれぞれに合わせた指導を行い、取り組み方、考え方を変える「根治療法」を行うことが塾長としての1番の役割だと考えています。

(Q)ものすごく説得力がありますね。特に勉強が苦手な子の場合は、そもそもモチベーションが低いことは多いですよね。そういった生徒さんの学力はどのように伸ばされているのですか?

(長谷川先生)上から生徒を引っ張るのではなく、自分が生徒の目線まで降りていきます。 時に一緒に階段を上ったり、生徒が後ろに落ちそうになるのを支えたりしますが、その時に重要なのは「生徒のペースで進む」ことです。
こちらが成長を急かすのではなく、出来ることを1つずつで良いので増やしていきます。成功体験が積み重なっていくと、徐々に生徒の気持ちにも変化が生まれ、自分から行動できるようになっていきます。
もちろん、なかなか理想通りにはいきませんが、成長するタイミングは人それぞれですので、気長に待ちつつも、例えば歴史のウンチク話をするなど、少しずつ興味を持ってもらえるような働きかけをしています。


勉強のモチベーションが上がらない原因の1つに、なぜ勉強をする必要があるのか分からないということがあるかと思います。これに対して、長谷川先生はどのように答えられていますか?

根本的には、自分の力で生きていく力が身についていれば、勉強は必須ではないと考えています。しかし、ほとんどの子は将来自分が何をやりたいかという目標も決まっていません。そうなると、大人目線から見れば「勉強が必要だ」と思うのですが、子ども達は今の生活で目一杯ですから、そうした言葉はなかなか耳に入りません。まずは子ども達の意見を聞き、例えば取り組めそうな科目を絞り込んで取り組むようにするなど、その子に合わせたアドバイスをするようにしています。「全く勉強したくない」という子であれば塾に来なくても良いと思っていますが、少なくとも決まった日・時間帯に塾に来る以上、やらなくてはいけないという気持ちは持っているはずですから、頭ごなしに話さないように気をつけています。

(Q)今後のビジョンについて教えてください


(長谷川先生)地域に根差し、公教育と共生できる塾にしていきたいと思っています。
例えば当塾では「私立中学受験コース」を設けていますが、これは私立の上位校合格を目指したコースではありません。週2~3回の通塾、学校の学習内容+αで合格できる私立中学、近隣で言えば鶴見大附属や聖ヨゼフ学園などを対象としたコースです。こうした「ちょっと頑張れば手の届く私立中学」に、家計に余裕のあるご家庭のお子様が進学することで、公立中学の生徒数を減らすことが出来ます。今、公立の小中学校では先生方の過重な労働環境が問題になっていますので、生徒数が減れば先生方の負担も減ります。また一方で、中学受験と言えば塾代も高く、土日もテストや塾通いをしなければならないという従来のイメージを払拭し、低価格でお子様の通塾負担の少ないコースとすることで地域に貢献していきます。
また中学生向けには「通い放題」コースを設け、夏休みに何日通っても同一料金としていますが、こちらは以前から保護者様に大好評ですし、中学3年になってから慌てて受験勉強を始めた子ども達が一気に遅れを取り戻し、厳しいと思われていた志望校合格を成し遂げています。

これからも「地域社会に貢献できることは何か」を常に考え、低価格で高品質な授業を提供していきます。
また、当塾の理念に賛同していただける方がいれば、さらなる校舎展開もしていきたいです。

ビヨンドプレイスの最初の記事に、尊敬するひかり学院の長谷川先生に載っていただき本当に感謝しております。ありがとうございました。