投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:511
投稿日時:2020年12月24日9:08
最終閲覧日時:2025年11月19日3:51
S1値とS2値計算方法
先日の模試の後に3年生に話したことのまとめです。
入試まであと50日程度。
ここから大切になってくるのが、何点取れば合格なのか、自分は合格レベルにいるのかを常に確認すること。
そのためにも、まずはあと年点取れば合格なのかをきちんと計算する必要があります。
そこで、第一次選考の基準となるS1値、S2値を計算しました。(S1値、S2値が何なのかは、後程説明します。)
まず、神奈川の入試は一回行われるテストで、2パターンの基準で合否を決めます。
ここで注意していただきたいのが、テストが2回あるわけではないということです。
テストはあくまで1回なのですが、その1回のテストから、2パターンの選抜方法で合否を決めるのです。
その際、定員の90%は、1次選考で決まります。
この1次選考において、多くの高校では本番:内申:面接の比率が4:4:2の比率で決まります。(5:3:2とか、3:5:2の高校もあります。)
合計は1000点が多いので、1000点で計算すると、400:400:200ということです。
ここに、多摩とか翠嵐だと特色検査の点数も加わりますが、とりあえず特色抜きで計算してみます。
例えば、内申点がオール4の生徒の場合。
2年生の後期の内申+3年生の後期×2=108になります。
(36+36×2=108です)
これを、135で割ると、0.8。
内申は、4:4:2の高校の場合、400点分あるので、400×0.8=320点。
これが現在の内申の持ち分です。
では残りどれだけ取れば合格なのか、ということですが、
これに関しては各高校によりますので、合格者の、面接を除いた4:4、すなわち800点満点の値を、各高校ごとに出しておきます。
(ちなみに、この値をS1値といいます。以後、S1値と書きましたら、この内申+本番の合計点のことです。)
では、データの方書きます。
横浜翠嵐 764
多摩 708
新城 647
橘 603
住吉 538
高津 501
川北 458
幸 453
生田東 419
上記は、伸学工房(全県模試を運営している会社)が公表しているデータからの抜粋です。
この点数を超えていると、合格率80%という評価が出ます。この点数よりも低くても実際は受かりますが、この点数を超えていればまず合格する、と考えていい値です。
先ほどのオール4の生徒の場合だと、現在320点の点数があります。
志望校を新城高校と設定すると、647-320=327
よって、残り327点あれば十分合格できます。
では、テストの配分400点のうち327点が何割に当たるかというと、
327÷400=0.815
つまり、本番のテストでは、500×0.815=408点。
これを超えれば十分合格できる、ということです。
どうでしょうか。
ちなみに、50%で計算すると、
横浜翠嵐 724
多摩 668
新城 607
橘 563
住吉 498
高津 461
川北 418
幸 418
生田東 379
です。
正直、この50%超えていればまず受かると思います。
実際、去年のみやうち塾の生徒も、80%の値は超えていなくても、この50%の値は超えている、という生徒は全員受かってます。
しかし、あまりぎりぎりを狙うのは良くないので、80%の値を狙いましょう。
ここまで、1次選考の合格の点数を書いてきました。
しかし、1次選考で合格が決まるのは定員の90%まで。
残りの10%は2次選考で決まります。
この二次選考の場合、配分が 内申:本番:面接 = 0:8:2
になります。
(この2次選考の際の値がS2値です。)
内申が0ということは、つまり、本番のテストの点数だけで決まる、ということです。
(結局、得点力のある生徒が受かる、と話しているのは2次選考があるからです。トップ校であれば、特色もあるので内申はそんなに関係ありません。学校側の、学力があって、合格実績をどんどん出してくれる生徒に来てほしい、というメッセージと考えましょう。)
この2次選考の場合、内申点が関係ないので、テストの点数で何点以上が受かるかほぼわかります。
ということで、テストの点数(500点満点)で載せます。
横浜翠嵐 430
多摩 392
新城 331
橘 310
住吉 276
高津 230
川北 200
幸 180
生田東 165
この数字は、伸学工房が提供しているデータの、2019年度の卒業生の値です。
2年前のものということにご注意ください。
(この年は難化したので、全体的に低めになってます。+20点くらいを狙いましょう)
どうでしょうか。
自分が合格するには本番で何点取ればいいのか、これは常に考えてください。
僕らもこの値を常に考えています。
3年生の顔を見たら、横にこの数字が浮かぶくらい考えています。
(デスノートの死神の目みたいですが(笑))
時間のない冬休み、少しの時間も惜しんで勉強しましょう。
50日あれば相当なことができます。
まだまだ未来は変えられます。
やるべきことを必ずやり切っていきます。