投稿者:池畠 悠 所属塾:みやうち塾 閲覧数:278
投稿日時:2021年4月6日15:59
最終閲覧日時:2025年7月7日8:13
前回に引き続き、今回は国語長文読解の授業の目的に関して説明させていただきます。
まず、国語の勉強をするときに最も気を付けるべきことは、国語は何となく勉強しても伸びない教科だ、ということです。
(今回の国語は、定期テストではなく、入試で使われるタイプの国語です。)
これは、皆さんも何となく感じていることだと思います。
国語は他の教科と比べて明らかに伸びにくいです。では、その理由は何なのでしょうか?
その答えは、国語が「具体的な対象」ではなく、「読み方そのもの」を勉強している教科だからだと考えています。
例えば、理科、社会を考えてみましょう。
理科であれば、イオンとか、体の仕組みとか、「具体的な対象」を勉強します。
社会も、縄文時代、戦国時代とか、「具体的な対象」を勉強します。
しかし、国語の場合どうでしょうか?
国語の場合、「具体的な対象」として挙げることができるのは、語彙や文法です。
確かに、語彙や文法に関しては、理解し覚えた内容がそのままテストに出ます。
ですので、何となく勉強しても、量をこなしていけばある程度頭に入ってきます。
では、語彙や文法を完璧に覚えたからと言って、国語のテストが得意になるでしょうか?
答えは、Noだと思います。
確かに語彙を知っていることは重要ですが、語彙力さえあれば文章が読める、というのは間違いだと思います。
語彙や背景知識、というのはあくまでも基礎であり、それをいかに目の前の文章に使うことができるか、で差がつくのが国語という教科です。
このどう読むのか、という「how」の部分を教えるのが、国語読解の授業の大きな目的です。
池畠ならこう読む、という思考を言語化していくので、それを踏まえて、自分自身の思考をより洗練させていってほしいと思います。
ちなみに、どう読むのか、というところをより詳しく考えてみると、現代文という教科は次の言葉でまとめられます。
「現代文」という普段は使わない言語で書かれた言葉を、自分の体験・知識と結び付けて自分の知っている言葉に翻訳し、文章全体を俯瞰視する。
その後、設問の答えに当たる該当箇所を見つけ、設問に合わせて自分の言葉を一切使わずに本文の言葉を使って編集する。
これが、これが現代文という教科だと考えています。
この意味が分かるようになるか。
いや、何としてもわかってほしい、ということで、週に一回は読解の授業をしているのです。
今よりももっと高いレベルがある、ということを知ってもらいたい。
これが国語読解の目的です。
トップレベルを狙うみやうち塾の皆さんにはぜひ来てほしい授業。
一年生でも来れる子はどんどん進めましょう。